アサヒグループ食品株式会社 大友貴之さん (H26年度修了)

私は2012年に生物産業科学コースを卒業し、岩手大学大学院に進学しました。

2014年に修了し、現在はBtoB営業として食品メーカーや関連商社等に営業活動を行っています。学生時分は、研究室にこもって資料を読み漁ったり、農業に関わる現場の方々に話を伺ったり、教授・先輩・同期・後輩等と接したりしながら、農業について学ぶ時間を過ごしました。

本コースは、各分野の専門性を身に付けられると同時に、農業という世界を様々な視点でとらえることができるコースだと思います。入学された際は、好き嫌い問わずにいろいろな分野の学問や人に接してみてください。自分では想像できないタイミングで役立つことも多々あるかと思いますので。

国家総合職

農林水産省 菅原健太郎さん(平成25年度卒)

私は元々、高校時代に生物の勉強が好きだったから・・・という位の理由で、農学部に入学しました。 しかし、大学1年生の時に東日本大震災を経験し、「食」の大切さと、地域産業としての農業の重要性に気づかされ、農業を取り巻く環境や経済等を学べるコースに進みました。 大学時代は教授や先輩達と県内の圃場を回って、リンドウやキュウリ等の実験材料を集めたことが良い思い出です。 また、現場を回り、様々な農業に触れたことで、将来は農業に携わる仕事がしたいと思うようになりました。 現在は町役場の農政担当として、農家の日々の営農に関わる相談や、町の農業を振興させる方法を考える仕事をしています(兵庫県猪名川町へ出向中)。

都道府県職員

岩手県農業研究センター 小野直毅さん (平成27年度卒)

私は2016年に生物産業科学コースを卒業し、現在は岩手県の出先機関である岩手県農業研究センター県北農業研究所に研究員として勤めています。本コースは農学分野の中でも、機械、環境制御、流通加工、経営、資源循環等、広い視点で農学を学べるコースだと思います。また、研究所では圃場での農作業、作物の栽培管理、試験データの取りまとめ等が主な通常業務となりますが、授業で学んだ農学の基礎知識、農場実習での作業経験、卒業研究での文章作成や実験データのまとめ方など、本コースでの経験のほとんどが仕事に直結していると感じました。本コースで学習・研究することは将来公務員(農学職)として働きたい人にとって、とてもよい選択肢だと思います。

株式会社南部美人 冨着いちこさん (平成24年度卒)

もともと農作物の栽培、流通、経済、エネルギーなど農業に関わる分野に幅広く興味があり、広大な土地で環境も文化も食も正反対に近い岩手で農業を学びたく、岩手大学を選びました。日々の授業・実習だけでなく、私生活の中でも沖縄から出てきた私にとっては魅力的な出来事が多く、その中で日本酒に興味を強く持ちました。大学では日本酒に関連する発酵学や水稲栽培、精米などを学ぶことができ、身につけることができました。フィールド実習で稲作を勉強する機会があり、さらに深く知りたく、酒米農家へ個人的に尋ねることもありました。自分のアンテナを張り巡らせると学びの場が多く身近にあることも魅力の一つです。現在では、日本酒蔵で地元の酒米農家さんと「米作りから酒造り」を全国・世界へ広げる活動をしています。岩手の水・米・人でつくる日本酒のファンを広げていきたいです。