作成者別アーカイブ: 松嶋 卯月

【中止のお知らせ】研究会開催,ネット時代の農産物流通

2020年2月26日

来る3月5日 14:00〜開催を予定しておりました,
「三陸の園芸振興と小口物流に関する研究会 ―ネット時代の農産物流通―」について,新型コロナウイルスの発生による,感染防止のため中止させていただきます.

これまで,ご参加をお知らせいただいた方には,個別に中止のご案内を差し上げているところですが,ご参加をご検討されていた皆様におかれましては,大変申し訳ありません.

皆様,どうぞお健やかにお過ごしくださいませ.

松嶋卯月

姫かりふが大きくなってきました

2019年11月8日

滝沢市の寒冷フィールドサイエンス教育研究センター(FSC)の畑で栽培されている早どりカリフラワー,姫かりふがだんだん大きくなってきました.

花蕾が育ってきて,葉の隙間から見えるようになってきました.

そろそろ収穫できそうです!

だいぶ寒くなってきましたが,葉っぱは青々して元気です.

姫かりふ,栽培中

2019年10月25日

本年度の市場調査のために,岩手大学のフィールドサイエンス教育研究センター(FSC)で早どりカリフラワー,姫かりふ®の栽培をしています.栽培担当の由比さん(FSC教授)から「そろそろ大きくなってきたよ」との連絡があったので,FSCのある滝沢へGo!

被覆材をかぶっていますが,ちょっと寒そうな(天気のせいですかね)カリフラワー

滝沢市にあるFSCのほ場は,盛岡市よりいつも少しだけ寒いですが,今日も肌寒かったです.心なしか,カリフラワーも寒そう.3回に分けて播種,定植されているのですが,それぞれ生長が揃い,葉も青々として美味しそうです.まだ,葉っぱばかりですが...

花蕾は1cmくらいに成長していました.

被覆材を上げて,花蕾を確認すると直径が1cmくらいに生長していました.もうそろそろ収穫できそうです.滝沢の寒さにあたっているので,甘くなるだろうと期待しています!

四季成り性イチゴ品種‘なつあかり’の増やし方

2019年7月2日

‘なつあかり’は良食味の夏秋どりイチゴ品種で、購入した苗を自分で増殖できる(ただし増殖した苗を他人に譲渡・販売はできない)。ところが近年、四季成り性なのに夏に花の咲かない株が増え、苗の販売をやめる業者や栽培を断念する生産者が出てしまった。東北農業研究センター、青森県産業技術センター、岩手大学が共同して原因を調べたところ、開花不良は遺伝的な変異で、その性質がランナーによる増殖で次世代にも引き継がれることが分かった。また開花不良株は正常株に比べて数倍のランナーを発生するので、気づかないと2、3年で不良株だらけになることも分かった。詳細は、専門誌に投稿予定の論文をご覧いただきたい。

 ここで言う開花不良とは、7月以降に新たな花房が発生せず、夏から秋の果実を収穫できない現象である。四季成り性品種は、冬に花芽ができて春に開花する性質と春以降に花芽ができて夏以降に開花する性質を併せ持つ。前者は一季成り性品種と同じ性質である。開花不良株は後者の性質だけを失ったので、春(6月あるいは7月初めまで)は開花する。したがって7月中旬以降の開花の有無が、正常株と不良株を見分ける重要なポイントとなる。以下、ランナーを用いた増殖の注意点を記す。

  1. ランナーを採るための親株は、屋外か無加温のハウスで越冬させて、十分に低温に当てる。低温遭遇が不十分だとランナーが発生しない。日中の気温が15℃程度を越えると低温の効果が抑制されるから、晴天日はハウスの窓を開ける。屋外では積雪下が望ましい。積雪が少ない年もあるから、べたがけをすると良い。乾燥や過度な寒さによる枯死防止に効果がある。
  2. 親株は3月中~下旬にハウス内の栽培床に植え付ける。親株を早く植えれば、それだけランナーも早く発生するので、遅くても4月上旬には植え付けを終えたい。容器栽培の場合は一株あたりの培地量を4~5リットル以上とし、肥培管理に努める。屋外で親株を育てる場合は、前年の秋、最低気温が5℃以下になる前に植え付ける。春先からトンネルで保温するとランナー発生が早まる。
  3. 6月中旬(15日くらい)までは親株の花房を取り除く。この時期までに発生する花房は晩秋から春にできた花芽(一季成り性)の可能性が高い。
  4. 7月中旬以降、週に一回程度、親株を観察し、正常株か不良株かを見分ける。7月から9、10月まで連続的に花房が発生する株が正常株である。花房頂花の開花を観察した日を記録する。花房をそのまま残すときは、花房にラベルをつけて、後から出てくる花房と区別する。花が一輪しか付かない花房は、弱勢花の可能性があるからカウントしない。一季成り性品種でも夏に弱勢花が咲くことがある。
  5. 親株から実を採らない場合は、開花を記録した花房を切除すると良い。観察の間違いも減るし、ランナーの発生も促進される。
  6. 親株から実も収穫する場合は、最初に発生するランナー(太郎)を鉢受けし、活着したら切り離して、7月上旬までにベッドか畑に植え付けて増殖親とする。太郎がどの親由来か間違えないようラベルする。親株では花房発生を観察しながら、実を収穫できる。
  7. 7月以降開花しない株は不良株の可能性が高いから、親株、ランナーを含め全て処分する。
  8. 7月あるいは8月初めで開花を終え、その後に花房が発生しない株もある。このような株は収穫を期待できないから、処分する方が良い。
  9. ‘なつあかり’は発生するランナーが少なく、さし芽の成功率も高くないので、確実に苗を確保するために鉢受け採苗を推奨する。発生したランナーは順次鉢受け(畑の場合は根下ろし)する。このとき、全てのランナー(苗)がどの親由来か分かるようにラベルする。ランナーは11月に親(または増殖親の太郎)から切り離す。
  10. 翌年の増殖には、観察記録を参考にして開花持続性に優れた親株を選び、その株由来の充実した苗を利用する。増殖用の親株は毎年更新し、2年、3年株は使わない。

以上のように注意深く採苗しても、開花不良株が突然発生する可能性がある。毎年、7月以降の開花を確認した株から苗を採ることが不良株を増やさないポイントである。なお開花不良の変異は、‘なつあかり’に限らず他の四季成り性品種でも起こる可能性がある。他の品種で開花不良が疑われる場合は、ここに記した手順を参考にされたい。

(本稿の取りまとめにご協力いただいた方:濱野惠、本城正憲、伊藤篤史、町田創、加藤一幾、文責:岡田益己)

第2回 農業セミナーが開催されます

2019年6月19日

陸前高田 食と農の森の第2回農業セミナーが開催されます.

日時: 2019年6月25日 14:00~16:00
場所:陸前高田グローバルキャンパス 3F ワークショップルーム
岩手県陸前高田市米崎町字神田113番地10
演題:土壌と肥料の基礎知識
講師:蜷木朋子氏(明治大学特任講師),小沢聖氏(明治大学特任教授)

陸前高田 食と農の森 設立おめでとうございます!

2019年1月25日

1月16日,陸前高田 食と農の森 の設立総会と設立記念講演会・ワークショップが開催されました.松田俊一会長をはじめ,会員の皆さん,ご設立おめでとうございます.

設立記念講演会の前に自己紹介する会員の皆さん.

園芸振興班では,陸前高田グローバルキャンパス利用補助のプロジェクトとして,若手農家による営農研究グループ形成支援を行ってきました. 去年の6月より,陸前高田市の若手農家の皆さんが農作業の忙しい合間に月1度のペースで会の設立のために,議論を重ね,先進地を訪ね,規約等を準備し,と活動を続けられた結果が実りました.設立記念講演会では,講師として東京農業大学名誉教授の門間敏幸博士が,「 三陸型園芸産地をどう創るか ~知恵と行動戦略を皆で考えよう~」と題して講演され,50名近くの聴衆を集めました.

門間敏幸博士による設立記念講演会

講演会の後には,門間博士によるワークショップが開催され,出席した皆さんからの”陸前高田農業の活性化アイディア”が集められ,大いに議論が盛り上がりました.

門間博士によるワークショップ
ワークショップでアイディアを述べる会員の杉山さん

休憩時間には,会員の皆さんがご自慢の農産物の展示・試食を行い,栽培方法や入手先,美味しい食べ方などが話題となっていました.

生産している農産加工品について説明をする会員の菊地さん

陸前高田 食と農の森の設立準備に当たっては,園芸振興班と同じ三陸復興部門の地域コミュニティ再建支援班の船戸義和特任助教にファシリテーター役をして頂きました.細やかな配慮と的確な進行で,会の設立準備がスムーズに進みました.お忙しいところ大変ありがとうございました.

三陸の園芸振興と小口物流に関する研究会を開催します

2019年1月24日

下記の要領で開催しますので,ふるってご参加ください.

要領

 東日本大震災で甚大な被害を受けた三陸地域は、気候を活かした園芸振興による農業復興が期待されている。しかし、個々の農家の生産規模が極めて小さいため出荷ロットがまとまらず、かつ交通条件が悪いことが販売を困難にしている。そこで、近年注目されている小口物流の利用について、その特徴と可能性について検討し、今後の研究課題の摘出と現場での応用に資する。

1.日時

平成31年2 月27 日(水)14 時~17 時30分

2.主催:岩手大学三陸復興・地域創生推進機構 園芸振興班・農林畜産業復興総合計画班

  後援:岩手なつあかり研究会

3.会場

   岩手大学農学部1号館2階1号会議室

     岩手県盛岡市上田三丁目18-8

4.研究会日程

   開会の挨拶

 1)基調報告   14:05~14:45

  「農山村振興と交通・物流・交流 -ラストマイルはファーストマイル-」

       近畿大学経営学部  髙橋愛典

 2)事例報告   14:45~15:45

「岩手県北バスにおける貨客混載の取り組み」

       岩手県北自動車(株)  荒屋敷正剛

  「食材流通事業者における小口物流の利用と課題」

       (有)秀吉       渡邉里沙

3)総合討論   15:55~17:25

   閉会の挨拶

5.対象

  農家・農業関係者、食品流通・物流関係者

 農林水産行政関係者

大学・試験研究機関関係者

6.参加費 無料

7.参加申込

  平成31年2月20日(水)までに、本ホームページ,メニューの「お問い合わせhttp://iwatedai-s-hort.sakura.ne.jp/contact/」からお申し込み下さい.

陸前高田 食と農の森 設立記念講演のお知らせ

2018年12月27日

園芸振興班でグループ形成のお手伝いをしている「陸前高田 食と農の森」の設立記念講演が行われます.陸前高田で頑張っている若手農家さんたちが立ちあがります!! 皆さんお誘い合わせて是非お越し下さい.

演題
三陸型園芸産地をどう創るか-知恵と行動戦略を皆で考えよう

講師
門間敏幸 博士 東京農業大学名誉教授
専門:農業経営と地域活性化

日時
H31年1月16日(水)
14:00~17:00
設立総会 14:00
講演受付 14:30
講演 15:00
Workshop 16:00
㊟一般参加者は14:30~となります

会場
陸前高田市 総合営農指導センター 2F 研修室(米崎町字川崎238-1)

主催
陸前高田食と農の森
市内で営農する若手生産者グループ
本会の目標:食産業などとのコラボによる地域の活性化を
会員募集中‼

参加無料 事前参加申込受付中(当日参加OK) お名前 市町村名 職業(所属) 連絡先 記入のうえ申込は下記まで
受付先 FAX:0192‐47‐3289 mail:rt.syokutonounomori@gmail.com

Web東海新報さんで記事になりました!!
https://tohkaishimpo.com/2018/12/27/233511/