作成者別アーカイブ: 松嶋 卯月

毎日新聞の取材がありました.

2013年7月4日

今日は取材にいらした毎日新聞の記者さんと盛岡から同行して高田のがんちゃんの三陸野菜畑で作業です.野菜畑では,記者さんが岡田さんを中心に熱心に取材されていました.また,園芸グループに畑を貸して下さっている農家・佐々木さんにもお話を伺いました.佐々木さんによると,最近「がんちゃんの三陸野菜畑」を見学に来る方々が増えているそうです.嬉しいですね.

今日の畑の様子

今日の畑の様子,端の方に取材をなさる毎日新聞記者さんの姿が.

もみ殻培地を使った栽培のデモンストレーション「水田花壇」の花もきれいに咲いています.ポットの中がもみ殻培地なのですが,普通の土をポットに入れて栽培すると根腐れをしてしまいます.もみ殻培地が根腐れに強い理由は,もみの構造がつくる”隙間”が原因だと思われますが,詳しい根腐れ耐性メカニズムはまだ分かっていません.

水田花壇,ポットの中身はもみ殻培地です.

水田花壇,ポットの中身はもみ殻培地です.

もみ殻湛水栽培のトマト・花を設置しました

2013年6月20日

今日は快晴です.今日のメインの作業はもみ殻湛水栽培用のトマトと花を水田に設置することです.がんちゃんの野菜畑横のI氏のご厚意で水田を一部お借りすることができ,そちらにポット植えのクッキングトマトと花を設置します.ポット内の培地は湛水栽培しても根腐れを起こしにくい「もみ殻培地」です.水田の中に浅く穴を掘ってポットを設置しました.

もみ殻湛水栽培(クッキングトマト)

もみ殻湛水栽培(クッキングトマト)

クッキングトマトだけではなく,花のポットも設置しました.がんちゃんの野菜畑も華やかになりそうです.

もみ殻湛水栽培をおこなうポット植えの花

もみ殻湛水栽培をおこなうポット植えの花

クッキングトマトは,第1回目定植のべたがけを今後も続けることにして,株の生長を妨げないように不織布のサイズを大きくしました.風が強かったので不織布を固定するのにも一苦労,4人がかりで旺盛に育った株の上に不織布をかぶせ,固定具で地面にとめ付けました.

風をはらむ不織布

風をはらむ不織布

イチゴ高設栽培の方では,実がなり始めてきました.今後,どのぐらい収量が上がるか楽しみです.

イチゴの実

まだ青いですがイチゴの実が大きくなり始めました.

園芸グループ打ち合わせ,と懇親会

2013年6月14日

本日は園芸グループの打ち合わせと懇親会を行いました.打ち合わせの内容は主に昨年度の報告と本年度の方針です.16時半から18時までの予定でしたが,なかなかに議論が白熱し18時30分ぐらいまでの長丁場となりました.その後は加藤さん主催の懇親会が開催され,ミネストローネやピザなどのイタリア料理に舌鼓を打ちました.

すこしお湿り

2013年6月13日

今日の作業は.まず,イチゴ高設栽培ベッドを設置したハウスで防除を行いました.少し花芽の付きが遅いようなので心配ですが,盛岡で試験栽培しているイチゴも同じ傾向です.多分,春先が寒かったために花芽の上がりが遅いのではないかということで,次第に花芽が出てくることでしょう.

次にがんちゃんの野菜畑に移動し,野菜たちのご機嫌伺いをして,雑草の除去を行いました.第2回目のクッキングトマト定植後,苗は無事に活着していました.ところで,第1回目に定植したクッキングトマトのうちべたがけをした株は,予想以上に大きく育ち,上にかぶせたべたがけが生長の邪魔になるほど旺盛に繁ってきました.とりあえず,べたがけを緩めて今後の方針を考えることにしました.今日は物置小屋の屋根に上って(ちゃんとハシゴがあるんですよ!)写真を撮りました.がんちゃんの野菜畑全景が分かります.

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がんちゃんの野菜畑全景です.繁っているクッキングトマトが第1回定植分で,左側の小さなトマトが第2回に定植されたものです.右側にミニハクサイ,カリフラワー,エダマメ,レタスが植えられています.

ミニハクサイ,レタス,カリフラワーも無事に活着していました.エダマメの芽は,3割ほどが発芽していました.残りはこれからのようです.今日は曇りでやませの霧が竹駒町まで流れ込んできました.昨日の夜は久し振りのお湿りだったようですが,念のため水やりをしました.写真は育ってきたレタスの様子です.

育ってきたレタス

育ってきたレタス

植え付け作業ピーク,大忙し!

2013年6月6日

本日の作業は,まず,作期拡大をめざして行っているクッキングトマト栽培では定植の2回目を行いました.そして,残り半分の畑へのシイタケ廃菌床の投入,葉菜類(ハクサイ‘タイニーシュシュ’、カリフラワー‘美星’、レタス‘サウザー’)の定植,そして枝豆(チャマメ’茶々姫’)播種…,と作業がピークとなり,それは大忙しでした.土壌改良材としての効果が期待されるシイタケ廃菌床は,数センチ程度に砕いた後に土壌と混ぜ合わせます.このシイタケ廃菌床投入は今のところ人海戦術の手作業ですが,加藤さんは機械化を視野に入れているようです.

手作業でシイタケ廃菌床を投入します.

手作業でシイタケ廃菌床を投入します.

投入が終了すると,耕耘機でもう一度畝を立て,生分解性マルチを張りました.じつは別な作業をしながら見ていたのですが,マルチ張りが大変だったようです.その後,ミニハクサイ,カリフラワー,レタスを定植しました.

ミニハクサイを定植しているところです.

ミニハクサイを定植しているところです.

このように,大忙しだったのですが,HP管理者の私(松嶋)は全くの別作業を行っておりました.というのは,「がんちゃんの野菜畑」のご近所でNECネッツエスアイさんが運営している「ひまわりハウス」さんとの連携で,野菜畑に監視カメラの設置を行っていたのです.このカメラは1時間に1度,自動的に野菜畑の様子を写真に撮りデータを蓄積してくれます.トマトに悪さをする害獣,ハクビシンの様子も撮れるかもしれないですね!ご近所同士で協力し合い,野菜のようにすくすくと,研究や三陸向け農業普及活動に役立つ撮影システムに育ちますように.

忙しく働くメンバーを見守るカメラ... サボっているのも写ります?!

忙しく働くメンバーを見守るカメラ... サボっているのも写ります?!

すくすく育つイチゴとトマト

2013年5月31日

がんちゃんの野菜畑での本日の作業は,イチゴの簡易高設栽培ベッドに遮光シートを張ることと,クッキングトマト(なつのこま,すずこま)の成長量測定をすることです.まずは,高設栽培ベッドに遮光シートを張りました.シートを貼ることで,太陽の光によって栽培ベッドの温度が上がりすぎることを防げます.

イチゴ栽培の簡易高設ベッドに遮光シートを張りました.

イチゴ栽培の簡易高設ベッドに遮光シートを張りました.

骨組みにパッカーという留め具でシートをとめ付け,培地を入れた黒い不織布をシートで覆います.イチゴには花がつき始めました.定植したばかりなので,しばらくは株に力を付けさせるために花を摘みますが,一週間もすれば実をならす花として残すことができるようになります.

イチゴの花が咲きました.

イチゴの花が咲きました.

野菜畑でのクッキングトマトの成長量測定では、1本1本丁寧に草丈を測り記録します.まずは,べたがけを剥がして,べたがけを施したトマトと何もしていないトマトの育ち具合をじっくり観察しました.トマトには花が付いていて,6月下旬から7月上旬に初回の収穫が期待できそうです.また,べたがけを施したトマトの方がより生長が早いようです.これは,べたがけによってその内部が保温され,トマトの周りの温度が生育に適した温度に保たれたためでしょう.

べたがけを剥がして,べたがけの効果を確認しています.

トマトにも花が付きました

 

イチゴの高設栽培が始動!

2013年5月23日

こんにちは.今日からイチゴの高設栽培が始動しました.がんちゃんの三陸野菜畑をお借りしている農家さんのハウスの一部をこれまた間借りしてのスタートです.岩手県の三陸沿岸は,夏期の気候が涼しいため暑さを嫌う夏採りイチゴ栽培に向いています.これまで施設園芸があまり盛んではなかった三陸沿岸でも,簡単・安価にイチゴの高設栽培に取り組める方法を見本園でアピールしていこう,というのが目的です.さて,設営した栽培ベッドの写真ですが,どうですか?簡単そうでしょ?

高設ベッドを設置し,イチゴを植え付けました.手前は水タンクです.

高設ベッドを設営し,イチゴを植え付けました.手前は水タンクです.

パイプで架台を組んで不織布を敷いただけの簡易な高設ベッドにもみ殻培地を詰めただけです.この培地にはこの夏のイチゴ栽培に必要な緩効性肥料がすでに入っているので,写真手前の水タンクから水をやるだけで育ちます.タンクから灌水チューブに水を運ぶのは...なんと,お風呂ポンプ!「これで十分なんだよ(岡田さん談)」,なんといっても2年間の卒業論文研究での立派な実績があります.設営を見学していた農家さん,「これで良いの?簡単だね!来年やろうかな?」まさに,農家さんに試す気分になって頂くのが見本園「がんちゃんの三陸野菜畑」の目的ですので,イチゴの高設栽培は立派にその役目を果たしそうです.

高設ベッドに植えられた夏採りイチゴです.これからどんどん花が咲きます.

高設ベッドに植えられた夏採りイチゴです.これからどんどん花が咲きます.

先日野菜畑に定植したトマトには花が付きました.6月末には収穫が出来そうです.また来月からは,見本園らしく様々な野菜の定植が始まります.その中から三陸にあった野菜を探していく予定です.

東北農業研究センターおすすめ,クッキングトマトレシピ!

2013年5月22日

こんにちは!2013年度,第1回目のクッキングトマト定植も終わり,がんちゃんの三陸野菜畑では作業が本格化しています.さて,今年も沢山とれそうな美味しいクッキングトマト,東北農業研究センターのホームページには役立つレシピ集があります.
http://www.naro.affrc.go.jp/tarc/tomato/index.html
基本調理編,おかず編,スープ編,ごはん・パスタ編に分かれていて,クッキングトマトの様々な魅力を楽しむことができそうです.

今年も沢山取れそうなクッキングトマト.どんな料理で食べようかな?

今年も沢山取れそうなクッキングトマト.どんな料理で食べようかな?

クッキングトマト第1期,定植しました

2013年5月14日

津波に襲われた陸前高田市竹駒町に津波後3度目の春がやってきました.試験圃場をお借りしている農家さんも,この春から被災農地での作付けを再開し,今はネギの定植の真っ最中です.がんちゃんの野菜畑のまわりの水田も作付け再開の準備作業が進んでいます.

被災農地での作付けがこの春から本格的に再開されます.

被災農地での作付けがこの春から本格的に再開されます.

クッキングトマトは果実をつける時期が一時期に集中してしまう傾向があるため,長期にわたって市場の需要に応えるには収穫期を拡大する必要があります.そこで苗の定植時期をずらして,収穫期を変化させる試験を始めました.本日の作業はクッキングトマト’なつのこま’,’すずこま’の第1回目の定植です.晴天の中での作業,良かったですね.

まずは生分解性マルチを張りました.

まずは生分解性マルチを張りました.

まずは生分解性マルチを張り,クッキングトマトの定植作業を行います.決まった株間で穴開け器でマルチに穴を開け,トマトを植え付けていきます.

決まった株間,条間でクッキングトマトを植え付けました.

決まった株間,条間でクッキングトマトを植え付けました.

小ぶりに育つ’すずこま’は写真手前の2条植え,’なつのこま’は奥の1条植えです.「べたがけ」の保温による促成栽培効果を確かめるために,’すずこま’,’なつのこま’の苗半数に不織布で「べたがけ」をしました.

半数のトマト苗に不織布の「べたがけ」を施して促成栽培効果を調べます.

半数のトマト苗に不織布の「べたがけ」を施して促成栽培効果を調べます.

6月頃まで「べたがけ」を設置し,その後「べたがけ」をしたクッキングトマトと,しないクッキングトマトで果実の収穫時期が異なるかを調べます.この試験は,東北農業研究センターと協力して進めています。

がんちゃんの三陸野菜畑,2013年本格始動,は雨.

2013年5月7日

がんちゃんの三陸野菜畑,今日は2013年の本格始動ですが,雨に見舞われてしまいました.今日は,新しく野菜畑の区画を測り,面積あたりに決められた堆肥を撒く作業をしました.

まずは,マス目に区切ったところに堆肥袋を置いていきます.

まずは,マス目に区切ったところに堆肥袋を置いていきます.

畑の区画を決めるあたりまでは雨も降らなかったのですが,堆肥袋を置く作業あたりから雨が降り出しました.上の写真ですが,レンズについた雨でぼやけているのが分かりますか?堆肥を袋からだして,まんべんなくレーキでならす作業に入る頃にはかなり雨脚が強くなってきました.寒いのでなかなか大変です.

レーキで袋から出した堆肥をまんべんなくならす作業です.暗くなって雨脚も強くなってきました.

レーキで袋から出した堆肥をまんべんなくならす作業です.暗くなって雨脚も強くなってきました.

来週にはトマトの定植作業が始まります.次はよい天気でありますように.