クッキングトマト第1期,定植しました

2013年5月14日

津波に襲われた陸前高田市竹駒町に津波後3度目の春がやってきました.試験圃場をお借りしている農家さんも,この春から被災農地での作付けを再開し,今はネギの定植の真っ最中です.がんちゃんの野菜畑のまわりの水田も作付け再開の準備作業が進んでいます.

被災農地での作付けがこの春から本格的に再開されます.

被災農地での作付けがこの春から本格的に再開されます.

クッキングトマトは果実をつける時期が一時期に集中してしまう傾向があるため,長期にわたって市場の需要に応えるには収穫期を拡大する必要があります.そこで苗の定植時期をずらして,収穫期を変化させる試験を始めました.本日の作業はクッキングトマト’なつのこま’,’すずこま’の第1回目の定植です.晴天の中での作業,良かったですね.

まずは生分解性マルチを張りました.

まずは生分解性マルチを張りました.

まずは生分解性マルチを張り,クッキングトマトの定植作業を行います.決まった株間で穴開け器でマルチに穴を開け,トマトを植え付けていきます.

決まった株間,条間でクッキングトマトを植え付けました.

決まった株間,条間でクッキングトマトを植え付けました.

小ぶりに育つ’すずこま’は写真手前の2条植え,’なつのこま’は奥の1条植えです.「べたがけ」の保温による促成栽培効果を確かめるために,’すずこま’,’なつのこま’の苗半数に不織布で「べたがけ」をしました.

半数のトマト苗に不織布の「べたがけ」を施して促成栽培効果を調べます.

半数のトマト苗に不織布の「べたがけ」を施して促成栽培効果を調べます.

6月頃まで「べたがけ」を設置し,その後「べたがけ」をしたクッキングトマトと,しないクッキングトマトで果実の収穫時期が異なるかを調べます.この試験は,東北農業研究センターと協力して進めています。